音楽は聴くけど曲名が分からない現象【作業用BGMファン】
今週のお題「わたしの好きな歌」
最近は曲名を意識して音楽を聴くことがなくなった。いつもYouTubeで適当な作業用BGMを検索して良さ気なのを聴いている。
この半年くらいは洋楽POPが多い。中でも最新版の女性ボーカリストの曲が好きだ。「どの曲?」と聞かれても上手く答えられない。ムリして説明しようとすると「アレだよアレ。あの“テレレレ♬テレレレ♬テ♬レレ♬レレ♬”っていうアレ」みたいな感じになってしまう。
曲名を調べるのが面倒くさいのだ。良い曲だと思ってもそのままになってしまう。「YouTubeで検索していれば、またそのうち流れるだろう」と、その程度の興味しか持てない。
それでも、ロシアンルーレットみたいな楽しみはある。気に入ってる曲が流れると、少し幸せな気持ち。何回か繰り返し聴いて、飽きたら別の作業用BGMを探す。それを繰り返して行くうちに、何となく「お気に入り」が増えて行く。
曲名は依然、わからないまま。
音楽に興味がないわけではない。ジャンルにこだわりはなく、環境音楽やオーケストラ、ジャズ、ピアノ、J-POP・・・アニメソングも聴く。特にアニメソングは「けいおん」にかなりハマっていた。
さすがにこの趣味はキモいので、身近な人は誰も知らない。
例外は当時付き合っていた彼女。最初は隠していたが、いつの間にかバレていた。
ある日「何歳くらいの子が好きなの?」という話題になり、適当に答えていたら「もっと若い方が良いんじゃないの?」とツッコミが入ったのだ。「ま、まさか・・・」と思ったら案の定。
ちなみにアニメ「けいおん」の主人公は4人組の女子高校生。30過ぎのおじさんが観ていたら「大きなお友達」だの「おまえら」だの言われる代物だ。
でも、そんな趣味くらいでは嫌いにならないらしい。それが原因で別れることはなかった。
別れたあとで反動が来た。ずっと聴くのをガマンしてたアニメソングにどっぷりハマった。同僚と音楽の話題になっても「へー、それってすごく良さそうだね。今度聴いてみようかな」と、何とか話を合わせる。車でもCDを聴いていたので、修理に出すときは車内に残ってないか念入りにチェック。
職場ではパソコンに詳しいということで定評があった。ただ、田舎の小さな事務所だと、まだまだ「パソコンに詳しい=オタク」という思い込みがあったりする。「初音ミク知ってるか?最近流行ってるらしいな」と聞かれても、知らぬ存ぜぬを貫き通す。
「ボーカロイド」なんて言葉も普通は知らない。下手なことを言えばボロが出る。こんな「踏み絵」がたまにあるのだ。決してバレてはならない。まさに隠れキリシタン状態。
ちょっとカッコつけようと思って洋楽を好きになろうとしたこともある。
いくつかしっくり来たバンドはあったが、今でも覚えているのはグリーン・デイとアヴリル・ラヴィーン。「どっちが良いか」と聞かれたら、圧倒的にグリーン・デイに軍配が上がる。
特に初期〜アメリカン・イディオットくらいまでの曲が好きだった。もっと若い時期にグリーン・デイに出会えなかったことを悔やんだ。グリーン・デイの持ってるギラギラした感じが、少しまぶしかったのだ。
いつの頃からか、曲名やバンド名を気にして音楽を聴くことがなくなった。アニメソングも最近ではあまり聴かない。でも、いくつかのジャンルを周回しているうちに、また聴くようになるのだろう。今までがそうだったように。
音楽は好きになろうと思って好きになるのものではない。いつの間にか自然と好きになっている。そういうものだと思う。
今日も「ま、いっか」と思いながら、YouTubeで適当な作業用BGMをクリックする。