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部下を問い詰めてはいけない理由【これをやる上司はロクなもんじゃない】

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できなかった理由を部下に対して「なぜ?なぜ?」と問い詰めてはいけません。

なぜなら、物事を解決するような考え方ではないからです 。

理由を考えているだけでは何も解決できませんよね。それどころか問い詰められた相手は萎縮して行動することが難しくなってしまいます。

大切なのは同じ失敗を繰り返さないことです。原因を究明すること自体が目的化してはいけません。再発防止を考えるのなら、これからのことを考えるべきです。

つまり、「どうしたら」同じ失敗を繰り返さずに済むのかということを考えることの方が、何倍も大切です。

 

問い詰めることの弊害

冒頭でもお話しした通り、まず第1に問い詰められた部下が萎縮してしまうということです。萎縮した部下は上司に怒られないように、言われたことだけをこなすイエスマンに成り下がります

これはイレギュラーな事態が起こった時に害となって表面化します。言われたことだけしかできませんから、上司の指示がないと自分だけでは対応しきれないのです。下手な判断をして失敗すれば、また怒られてしまいます。失敗を恐れてばかりでは何もできませんよね。

 

もう一つは部下の嘘を誘発してしまうということです。

怒られるのは誰だってイヤなものです。「なぜ?なぜ?」と問い詰められると、もうそれ以上言われないために、その場しのぎの嘘をついてしまう部下も出てきます。特に気が小さくて虚栄心の強いタイプには要注意です。

上司から問い詰められている部下の姿を思い浮かべてみてください。怒られているようにしか 見えませんよね。まあ、実際怒られているわけですが、他の社員が見ている中でこれをやると一種の公開処刑です。

気持ちの弱い人間にとってこれは十分恐怖の対象になりえます。だから自分を守ろうとして嘘をつくのです。

そして、もしも尋ねた理由が 嘘だったとしたなら、尋ねること自体が意味を失います。だったら、最初から問い詰めるなどという無意味なことはやめるべきです。

 

これからのことを考えよう

大切なのは「できない理由」ではなく 「どうしたらできるのか」ということです。

多くの場合、目的は責任を取らせることではなく、生産性を上げることではないでしょうか?責任を取るのは責任者の仕事ですからね。

例えば「すみません。すみません」と、十分反省して頭を下げている部下に対して問い詰めるようなことをすると、生産性は上がるどころかむしろ下がります。

そうではなく、「これからどうしたらこんなことにならないと思う?」と、改善策を尋ねる ことで、反省を促すと同時に再発防止の具体的な対策を考えることができます。

 

まとめ

失敗の原因を究明すること自体は悪いことではありません。しかしそれ自体が目的化してしまうと、部下は萎縮して生産性が下がります。そればかりか、嘘をつくことさえあります。

起こってしまった事はもうどうしようもありません。それよりも先のことを考える方がずっと大切です。

これは自問自答するときにも言えることです。頭の中でいつも「なぜ?なぜ?」と考えているようでは、なかなか前に進めません。「どうすればできるのか?」という解決志向が大切です。

 

 

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